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臨床実習について
海野 多津子
1
1神奈川県立看護専門学院公衆衛生看護学科
pp.217-219
発行日 1974年3月25日
Published Date 1974/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906762
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はじめに
学院を卒業して2年目ということで,病棟における学生指導係になった,朝申し送り時に何人かの学生と顔を合わせる.指導しなくては……と思いつつも,現実にはこれという程の事は何もできなかった,ただばく然とした気持ちで行った事は,自分が受けた臨床指導を思い出し,その中でかつて自分がこうして欲しいと思った事柄を付加していったに過ぎない.しかも勤務時間の関係で学生と顔を合わせないこともあり,例え合わせても,まず自分の仕事をしなくてはと思い,学生に指導らしい事はほとんどしなかった事もたびたびである.いかに私の臨床指導がいいかげんなものであったかと,今あらためて思い出す.臨床を離れた現在の時点で臨床の事を思い出し,そして臨床指導というものについてあらためて考えてみたいと思った.
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