私の提言
看護教育のさまざま
永井 敏枝
1
1中央鉄道病院高等看護学園
pp.633-638
発行日 1972年11月25日
Published Date 1972/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906630
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指定規則の改正が行なわれて2回の卒業生を送り出したところで,その功罪を精算してみるのも意義あることでしょう.その意味での企画と思うが,お正月でもなし夢物語りであっても意味がないと思うので,どうしてもこれだけはというもの,実現可能な範囲,あるいは運用できそうなことについて私の提言を述べることにする.
理想は高くもつことも意味あることとは思うが,実現性の見通しがうすいことであれば空論に過ぎない.たとえば,学校教育法第1条の大学における教育にすることは確かにそうありたいと私も同意見であるが,これは現在の医療体制下ではとうてい需給が追いつかないであろうし,結局は看護不在をまねくことであろうと思うし,実現のむずかしさを肯定せざるを得ないでしょう.したがって,そんなことは承知のうえであるという前提で述べてみる.
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