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カリキュラムの考え方と展開—演習と実習との違いを中心に
鈴木 美恵子
1
1慈恵医大付属高等看護学院
pp.50-54
発行日 1971年8月25日
Published Date 1971/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906502
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1.はじめに
改訂カリキュラムによる第1回めの卒業生を送り出し,その教育成果が問われ,問題点の検討がいろいろなされていることは,たいへん結構なことで,その熱心な研究的態度の一般化は,「看護教育」の前進につながるもので,心強いことと思う。しかしこの場合基本的におさえておかなければならないことがらがあることを感じさせられる。それは,どうしても統一してから始められねばならない概念であるとか,ある一つの概念をどのように,うけとめて出発しているかということを明らかにしたうえで,開始されなければならないと思う。そこで,至極当然と思われることがらについて,今一度あらためて考え直したうえで,「演習」と「実習」の違いについて述べてみたいと思う。
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