特集 介護を担う隣人たち
看護と介護の違い 法解釈を中心に
丸山 美知子
1
1厚生省社会・援護局福祉人材確保対策室
pp.984-987
発行日 1993年11月1日
Published Date 1993/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904390
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介護とは
介護とは,本来,生理的機能の低下や障害などにより,日常生活機能が衰えた者に対して,本人に代わって家族や素人でも行ない得る日常生活支援をいう.つまり,介護は家事,家政や身辺介護など日常的世話から,生き生きと生活できるよう生活自立の援助まで,極めて幅広い領域であり,一般人でも行ない得るものである.
このように誰でもが行ない得る介護を専門職として高める介護福祉士制度が誕生した背景には,高齢化の急速な進展,介護需要の増加,国民の扶養意識の変化,家族構成の変化がある.老人,障害を持つ人々の増大かつ多様化する介護のニードに対して専門的知識,技術に基づく介護サービスの必要性があったからである.
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