特別企画 フォーラム《討議》
新カリキュラムによる看護技術実習を考える
永井 敏枝
1
,
会田 トクエ
2
,
手塚 秀子
3
,
国分 アイ
4
,
上野 幸子
5
,
岩沢 日出子
6
1中央鉄道病院高看学園
2山形市立病院済生館
3東京医科歯科大学高看学院
4日赤女子中央短期大学
5国立水戸病院高看学院
6横浜市立病院高看学院
pp.9-20
発行日 1969年6月1日
Published Date 1969/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906183
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
予科期実習を一つの区切りに
会田 新カリキュラムが発足しましたときにこれを一体どういうふうにして病棟あるいは病院側に浸透していったらいいかということが,まず第一に問題になりまして,それにはやはり臨床指導者会議というものをもっと徹底的にやるべきじゃないかという結論が出たわけなんです。その臨床指導者会議の中で,新カリキュラムの考え方,それから実習をどうもっていったらいいかということを再三にわたって討議し,月に1回は定例で,そのほか1回というような形で,新カリキュラムを実施するにあたってのいろんな話し合いを持つことにしました。
その中で,いままで予科期実習というものが,こういう方向でやられていたけれども,今度はどういう方向でやっていくのかという話になったわけなんです。そこで出た疑問は予科期実習ということばなんですけれども,やはり一つの区切りとして,予科期というよりむしろ気持ちの上での整理というような意味において,患者に接することにより看護婦職として自覚する目的であれば,ひとつの締めくくりにもなるんじゃないかということで,看護学総論の中の生活の援助実習を含めた予科期実習という形で始めたわけなんです。
Copyright © 1969, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.