特集 寮制の現状と問題点
論稿 海外における看護学生の寄宿舎制度—アメリカを中心に
吉武 香代子
1
1厚生省病院管理研究所
pp.27-30
発行日 1968年5月1日
Published Date 1968/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906015
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はじめに
看護婦学校,あるいは看護学生と寄宿舎はほとんど不可分のものと一般には考えられている。寄宿舎が必要であることは確かであろうが,これが福祉施設として学生のために住居を提供することを目的とする場合と,寄宿舎生活を教育の一環と考える場合とでは,考え方が根本的に異なることに注意しなければならない。
さらに視角をかえて寄宿舎というものが本質的に「学生」のために必要なものなのか,あるいは看護婦と看護学生とをほぼ同一のものとみなして,「看護婦」のために寄宿舎が必要と考えるかによっても,問題はかなり違っている。
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