特集 ナースの生活—看護婦宿舎と勤務体制
自由と規律ある外国寄宿舎
鳥井 八千子
1
1慶大医学部厚生女子学院
pp.29-31
発行日 1964年11月1日
Published Date 1964/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912430
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規則はきびしいがプライバシーを守る
寄宿舎に対する観念というものが,私は外国生活をして一変した。学生時代から卒業後ずっと寮生活をしたわけであるが,その頃は寮生活に拘束されて,自分の生活が縛られ,門限その他の規則規則でもって社会性がなくなる,自己を失うなどと不平をいっていたものだった。
アメリカをはじめその他諸外国では,さぞかしフリーな寄宿舎生活そのものだろうと渡米する前は心ひそかにほくそえんでいた。しかし,それは大きな考え違いであることがわかったのである。
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