特集 寮制の現状と問題点
セミナー・その1 看護学生と寮生活
杉森 みど里
1
1順天皇高等看護学院
pp.31-43
発行日 1968年5月1日
Published Date 1968/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906016
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はじめに
今日は寮の役員と数名の希望者が集って3泊4日のリーダース・キャンプをなさるので,日頃教務は寮生活と関係なく,生活指導は寮監の北原先生に一任していますが,みなさんからの依頼で,私に看護学生と寮生活についてしゃべるようにということで,思いつくままに,少しお話しをしてみようと思ってまいりました。もうみなさんもお読みになったかと思いますが,聖ルカ大学の前田先生の書かれた,看護教育1965年3月号の看護学生の寄宿舎における教育的価値,持って来られましたか?それと看護学雑誌1964年3月号のナースと寮生活という特集とを今日持って来ていますので……。それから今日は持って来ませんでしたが,1964年出版の「看護学生」という本もみなさんの参考になるでしょう。一昨日寮委員長の田中さんからいただいた,貴女方のアンケートの調査結果を読ませていただきましたが,私なりにこれをいろいろと分析をさせていただきました。私の話しも,このアンケートの調査結果に沿って行った方がいいように思います。
初めのお話は,「寮生活について」という,あなた方のアンケートと同じような項目にしてみました。あなた方の分析どおり,寮生活を爼上にする場合いちばん最初の問題となる「看護学生として,寮生活が必要だと思いますか」ということですけれども,これは79名のうち,必要だと答えた人が42名います。それが寮生活者の中の54%,半分以上を占めるわけです。
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