寄稿
学生の臨床実習評価における問題点
今井 敬子
1
1School of Nursing, Womens'Medical College of Pennsylvania
pp.47-51
発行日 1968年3月1日
Published Date 1968/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905992
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はじめに
私がフィラデルフィアの看護学校を教えるようになってから,もう2年にもなるが,教師としていつも頭にくるのは毎月行われる学生臨床実習評価のことである。
ここでは,4週間に1回,少数グループの学生,1年,2年,3年生が内科外科看護の実習場(同じ病院内)をかえるたびに学生一人一人について評価が行われる。ここでいう評価とは臨床実習に関する学生の自己評価,教師からの評価,及びカンファレンスをさす。私たちの使用している評価様式はあとで紹介するが,別にそれが優秀な見本であるというわけはなく,問題があるから,いろいろ考えるようになったわけである。今までのところ,評価は教師が実習場に出て,学生を観察し,看護職員や他の教師,患者などからくる意見,感想,文句などを記録にし,それをもとにして行われていた。ここに問題となってきたことを記述して,ある程度の解決法の提案をしてみたいと思う。
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