連載 教育心理学講座・12(最終回)
テスト得点や調査資料のまとめ方
北尾 倫彦
1
1大阪学芸大学
pp.65-68
発行日 1966年3月1日
Published Date 1966/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905593
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教育間題を心理学的な見地から研究しようとするときには,生徒たちの反応を手掛りにしてなされる。生徒たちの反応はテストや調査や実験によってとらえられるのであるが,とらえられた反応そのままでは研究に利用できないことがおおい。それらを数量的に処理してはじめて,一定の傾向を発見することができるのである。
もちろん,どんな資料でもすべて数量化しなくてはならないといっているのではない。まず,数量化するべきものと数量化するべきでないものとを正しく区別することが第一歩である。そして,数量化するべき資料については,正しい方法に従って適確に処理しなければならないことを強調したいのである。
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