特集 進学コースを考える
進学コースに学んで
余暇の利用
鈴木 千鶴子
1
1国立療養所東京病院附属高等看護学院
pp.31
発行日 1966年3月1日
Published Date 1966/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905585
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自分を,否,人生をより地厚く美しいあやで織りなすためには,限りある時間をより効果的に自らの成長の糧となるよう生かすべきであると思います。
昼間は看護学生として,夜は定時制高校生として,または大学へと通学する者,経済的面から考察すると,土曜の午後あるいは日曜日,祭日を利用し,都内または近くの病院へアルバイトに出かける者,生きかたはさまざま。従って各人によって余暇の活用の仕方には格差がある。このことは一部の人を対象としたにすぎませんが,このような中で自身をコントロールし,肉体的にも精神的にも安定した状態に置くには,相当の努力を要するものと思われますが,残されている僅かの時間を,上手に,フルに回転させている人たちを目のあたり見ております。一日の講議のノート整理をしたり,あるいは実習ノート,経験録の整理,復習,そして明日の準備だけに終る生活ではあまりにも潤いがなさすぎ,味気ない学生生活になってしまうでしょう。とかく実庭的雰囲気の欠けがちな寮生活においては,一日に最底一度まるく座を持っていろいろのことを語り合うという機会を持つことも大切になってくるのではないでしょうか。
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