第20回国立病院療養所綜合医学会より
准看護婦教育の問題点
中里 つぎ
1
1国立多摩全生園付属多摩准看護学院
pp.14-15
発行日 1966年2月1日
Published Date 1966/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905563
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はじめに
准看護婦教育が行なわれてより14年の歳月が流れようとしております。本年度はその数,600余校を数えるに至り,卒業生の数は看護学校に比し,約4倍に達しようとしております。これら卒業生が医療の中の看護の分野において,相当広い部分を占め,その職責を果たしつつありますことは否めない事実です。
その間におきまして彼女たちに与えられた評価は,決して甘い賞賛ばかりではありませんでした。これらの教育機開は,その設置主体の示す如く,教育内容にも及ぼされ,地域差,学校格差がはげしく,現に全日制に対し半日制または午後から夜間にかけての2部制をとるものも少なくない現状において,これら卒業生に対し,多くの批判を受けて今日に至りました。本日は教育の立場において国立療養所附属機関としての准看護学院に焦点をしぼり,問題点と思われる事柄を申し述べ,ご批判とご指導を仰ぎたいと存じます。
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