特集 日本の看護・看護教育 私にとっての20世紀
2部 日本の看護・看護教育の100年を振り返って
准看護婦教育が教えてくれたこと
久保 成子
pp.620-621
発行日 2000年8月25日
Published Date 2000/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902310
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看護・看護教育の100年を考えるとき,私は明治という時代に思いを馳せる.
なぜ明治なのか? 日本の社会が近代化をすすめ「国のかたち」の基礎が作られたこの時代,国策としての「医療制度」も作られた.2つの大戦を経験し,民主主義社会,技術革新により国のかたちを変貌させても,依然その底流においては,明治政府が創りだした「関業医制度」と「医師の養成機関」として出発させた「病院」のあり方が,職業としての看護に深く影響を与え続けてきたと思えるからである1).
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