特集 看護教育界今年の展望
東京大学保健学科の抱負
塚原 国雄
1
1東京大学医学部保健学科
pp.24-27
発行日 1966年1月1日
Published Date 1966/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905548
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保健学科の開設
東京大学医学部の衛生看護学科は,昭和28年に設置されたが,昭和40年4月に改組されて保健学科となった。
衛生看護学科においては,学生は女子に限られていた。また,4年の課程の初めの1・2年は教養学部に教育を委託した形をとっていた。これらの点で,衛生看護学科は大学の他の学科と制度上異っていたのである。保健学科においては,これを改めて,学生は女子に限ることなく,専門課程(2年)へは教養学部理科2類から約30名,理科3類から約10名,進学させることとし,東大としての制度上,他の学科との間にあった相違をすべて撤廃した。同時に,講座の構成を是正し,また,大学院保健学専門課程(修士課程・博士課程)をも発足させた。さらに,教育の本拠を小石川分院から本郷構内に移すこととし,この建物である医学部3号館は既に着工されている。
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