特集 カリキュラム改正に伴う保健婦の基礎教育
これからの保健婦基礎教育への抱負—看護大学の立場から
村山 正子
1
1富山医科薬科大学医学部看護学科
pp.549-553
発行日 1996年7月10日
Published Date 1996/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901385
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はじめに
地域保健における保健婦を取り巻く環境が今までになく流動的な時代を迎えている。地域住民の保健・医療および福祉サービスに対するニーズや期待はますます多様化の傾向にあり,そのために保健・医療・福祉のシステムも急速な変革を遂げようとしている。
身近なところでの最も大きな変化は,地域保健法制定に伴う新たな地域保健体系のあり方である。また,保健婦の活動のあり方に関する批判や多くの意見が周辺から寄せられている。それだけ保健婦に対する期待が大きいとも言えるのであるが,中にはこれまでに培ってきた保健婦活動を根底から揺るがす意見も含まれている1)。
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