グラビヤ
よく似た教育状勢と共通の悩み—イギリスの看護教育管見
鈴木 敦省
1
1立教大学
pp.49-52
発行日 1965年1月1日
Published Date 1965/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905404
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現行の養成課程が時代の要請に対して不適切であるということや,看護サービスが急速な発展をとげ,ますます増大しつつあること,しかもない現状にかんがみ,諸多の社会の変動やさまざまな高等教育への女子の進出が目立ってきている事実などを考慮するならば,「養成課程の改善は必須の緊急事である」と誰しもが考えるだろう。あまつさえ,量の不足に悩み,他方では質の向上がさし迫った養成問題となっている今日的状況のもとでは,教育改造は日本もイギリスも悩みは同じであるようだ。ことに新らしい看護教育のExperimentが,あちこちで試案的な養成計画を打出しているイギリスでは,教育改造への動きは一層活発化しているように思われた。
今夏,ごく短期間の視察目的をもって現地をおとずれた筆者は,専攻の仕事のあい間をぬって,2,3の施設を訪問してイギリスの看護教育の片鱗をのぞくことができたが,以下はその印象記である。
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