患者を受け持たせる場合の指導
バンチ病の患者の看護
伊佐 マル
1
1国立東京第一病院内科
pp.28-32
発行日 1964年11月1日
Published Date 1964/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905376
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はじめに
学生の臨床実習は,患者の生活(衣食住)上の諸問題を技術的におぼえさせることに力を注ぎ,同時に内科疾患に対する理解を深め,患者の経過を観察しながら内科看護がいっそう合理的に行なえるように学ぶための教科であります。したがって私は学生に6〜8名の患者を割りあて,その中で学生が特に興味を持つ症例を1つ選ばせ,問題点を考え,計画をたてさせ,患者中心の看護を学ばせるようにしています。事実臨床実習は,いろいろな方法で行なわれていると思いますが,ここではまず私どもの指導方法の概略を述べ,バンチ病の一例を学生に取り上げさせた記録を基礎にして,指導のしかたを反省した点を述べます。指導方法はもとより,看護法についても経験豊かな諸姉の御批判をいただきたいと思います。
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