特集 カリキュラムを検討する
文部省カリキュラム改善案に思う
《学校らしい学校》への一歩前進
今村 節子
1
1鹿児島大学医学部付属看護学校
pp.16-17
発行日 1964年10月1日
Published Date 1964/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905360
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「保・助・看法」改正のことが,看護関係者およびその他の関係者によって,それぞれの意図のもとに云々されている現在,文部省の新しい看護教育カリキュラム案が発表されたことは,これらにある示唆をあたえるものとして重要な意義をもつといえよう。
すでに,医療制度調査会や公衆衛生教育制度研究協議会からの答申のなかに,またこれより先,日本看護協会が行なった「看護教育制度ゼミナール」の討議においても,現行看護教育制度については,ほとんど一致したいくつかの問題点を指摘し,その対策についての意見も述べてある。この度のカリキュラム案は,教育および看護の各専門の先生方が,これらの諸点について深く検討され,「看護」の将来を見通しつつ,現状をふまえて,慎重に御審議のうえ示されたもので,各教科目についての教育内容や目標,講義,実習内容にいたるまでこまかく明証され,一貫した理念をもって,看護教育の将来の方向をも包含されていると考えられる。
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