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進学課程教育計画の一考察—神戸市立高等看護学院
高橋 令子
1
1神戸市立高等看護学院
pp.55-60
発行日 1964年8月1日
Published Date 1964/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905341
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はじめに
私どもの学校は,開設以来ようやく5年を迎えその経験をとおして独自の教育目標を見出しえたのではないかと考えられる。とはいえ,もちろん,確固たるものではなく,開設当初この種の学院も少なく,3年制の教課を参考として計画したあのころに比してということであって,私の自己満足に過ぎないかもしれない。
本年9月,新学期を迎えるに当たり,開催された学院運営委員会の席上,「教科内容に重複する点が多い。特に解剖生理については,准看護学院で学び,3年の経験を得て再び同じ科目を学習しつつ,臨床科目の講議をすすめるに当たってなお復習を必要とする。」といった点が問題とされた。そこで運営委員会は,この際学院設立5周年を記念して,教育計画を検討し,当学院独自の教育目標をかかげ,それに基づく教育計画の作成を決議された。私どもは,これにとりかかって半年,いまだ完成にはほど遠いものばかりのうえ,あくまで計画であって,実施に当たって変更もされようし,また効果などとうてい知ることはできないが,去る10月,名古屋において開催された養成所長会議に出席して,この種の学院の増えたこと,また夜間コースの設置など関係者の苦労の多いことを知り,いささかでも参考となり,またご批判をいただければ幸いと思い,その一部を発表することにした。
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