グラフ
ポリオととりくむソ連医学
pp.33-36
発行日 1963年8月1日
Published Date 1963/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663904418
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つい最近までポリオの流行に対して医学は実質上無力であった。しかし、ソ連の科学者たちは、ポリオ生ワクチンの研究に大きな貢献をした。そして世界最初の生ワクチン効力の実証をたしかめ、1959〜60年にかけて数千万人に生ワクチンを接種、成功をおさめている。その後ソ連政府はポリオ絶滅のための計画をたて実施している。すでにソ連では、ポリオの大規模な流行には終止符がうたれたといわれているが、さらにポリオ伝染の根絶の問題を最終的な長期的課題として、ポリオ研究の第2段にはいろうとしている。これらソ連の予防対策、生ワクチン接種は、今や全世界から注目され、またソ連は自国のみでなく、効力の高い、安価な抗ポリオ生産を行ない、ポリオ予防の広範な国際的プログラムに協力、WHOにもよびかけている。わが国ても1昨年の流行期には生ワクチンが輸入されその効果をあらわしている。(写真はJPS提供)
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