連載講座 基礎看護実習についての一つの試み
VI.病室環境測定
小玉 香津子
1
1東京大学医学部衛生看護学科基礎看護学講座
pp.47-50
発行日 1962年6月1日
Published Date 1962/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663904212
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ここでいう病室環境とは,屋内空気条件(空気の汚染および臭気),屋内気候条件(気温,気湿,気流),騒音および照明を主な因子とする。空気汚染のうち細菌によるものは感染予防の項で扱いここでは含まない。また人間関係も含んでいない。なお,精神的,感覚的な環境条件,たとえば,病室の色彩,物の配置,庭などについては,実習方法としてまとめられていないがこの実習で扱っている。
ところで病室環境測定の実習が,基礎看護の内容として必要なものであるかどうかは次のような理由で議論の的となったところであった。
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