Guide for Teachers 小特集・私は整形外科看護法をこう教えている
総論・脊椎骨折・牽引骨関節結核・包帯法
骨関節結核の看護法
徳永 悦子
1
1厚生年金病院
pp.21-25
発行日 1962年1月1日
Published Date 1962/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663904126
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はじめに
私は整形外科病棟で臨床看護婦を致しておりますが,本年4月,2年生の看護法の講義を依頼されましたとき,厚生省の規定時間がわずかに15時間であること,また系統だった看護法の教科書が何もないことを知り,不見識ながら少なからず驚きました。近代整形外科の基礎は19世紀の後半に築かれ,第二次世界大戦後は再び大きな進歩をとげ,日本でもほとんどの総合病院が独立した整形外科を持っております今日,看護法も専門科目としてもっと系統だった充実した内容のものがあってほしいと思いました。私共の病院では総ベッド数の約30%に当る150床が整形外科であり,診療においても比較的主力を注いでいる関係上,教務より25時間を与えられております。骨関節結核(主に脊椎カリエス)については,その中の2時間を割当てましたことをはじめにおことわりさせていただきます。
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