牽引の看護法

1．はじめに

　整形外科看護法は時間数も少ないし，何でもないような気がして気安く受持って，現在2度めの講義を進めております。やってみるとなかなかどうして簡単には行きません。今更ながら教えることのむずかしさを感じております。

　第1回めの講義は少し気負って学問らしく体系づけられた形で教えたいものと，未熟な教授技術もかえりみず，あれこれ試行錯誤をくり返しながら教案を作成致しました。今度はまた第1回の失敗をくり返さぬようになどと思いながら，十分整理もできていないところへ突然，原稿の依頼を受け意を決しかねておりました。しかし先輩の皆様方のご批判をいただき，今後の反省にしたいと思いペンを取らせていただきました。