特集 "環境"を考える
環境衛生—四日市の歩みをふりかえって
小林 金一
1
1三重県四日市保健所
pp.504-506
発行日 1975年8月15日
Published Date 1975/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205048
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保健所における環境衛生
環境衛生は主体となる人間と発病の要因と環境との3つの要素のつながりを究明してその対策をたてることが目標であって,外的な発病要因と環境に対する対策が主体となるものである.そして衛生工学に基ずく環境づくりがその中核をなすものと考える.
保健所に於ける環境衛生業務の内容をあげると(1)水の利用汚染防止に関するものとして,水道法の施行に関すること,水道水源調査に関すること,小規模水道条令に関すること.(2)環境汚染防止に関するものとして,ゴミし尿処理施設の設置及び指導に関すること,一般廃棄物処理体係の指導に関すること,産業廃棄物の処理計画に関すること,産業廃棄物処理施設に関すること,事業所産業廃棄物処理営業者等の指導監督に関すること,下水道終末処理の維持に関すること,プール海水浴場の衛生確保に関すること.(3)多数集合する場に於ける衛生確保に関するものとして理容師法,美容師法,興業場法,公衆浴場法,クリーニング業法に関すること,環境衛生関係営業の運営の適正化に関すること,環境衛生関係営業に係る同業組合に関すること,環境衛生金融公庫に関すること,旅館業法に関すること,建築物に於ける衛生的環境の確保に関すること,(4)公害関係では公害の苦情処理,公害保健に関すること.及び各種調査に関すること,(5)食品問題として食品衛生に関すること,乳肉衛生に関すること.
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