グラフ
アメリカの看護学生の一日
塚本 蝶子
pp.2-4
発行日 1962年1月1日
Published Date 1962/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663904121
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病院は彼女の教室です
ノーマ・クルツさんは今年19才になった,看護婦学校1年生です。彼女の学科の平均点は87点で,クラスの中位程度です。教務主任の先生にいわせれば,彼女は大へん良い学生だし,養成が無事終れば,きっとよい看護婦さんになるだろうとのことです。米国,北部カロライナ州のシャーロッテ市にある長老教会によって建てられた病院には,州内最大の看護学生数200名をかかえた看護婦学校があります。学校は3年間で,1年を12ヵ月で数えます。学科7週間,実習13週間と,ノーマさんたちの養成は予定が立てられています。入学後9ヵ月して,彼女けキャップをいただきました。1年間の養成を完成すると,青い線を1本キャップにつけます。卒業すると,黒線1本と,学校のバッジをいただくとのことです。
ノーマさんは,J. M. クルツ夫妻のお嬢さんで,北部カロライナ州中央部にあるクワリーという小さな町に住んでいましたが,看護婦学校に入学してからは,学校の寮にいます。ノーマさんは,故郷の町に近いサリスブリー町から出て来ている,エリック・ファウストというボーイフンンドとつき合っています。彼も同じ19才で,ラレイ市の州立大学で電気工学を勉強してい主す。二人とも,もう1年半ばかりおつき合いをしていますが,勉強がある間は,お友達として,お互いにその範囲でおつき合いをすることにしています。
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