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看護大学編入学の問題点とその解決に向けて
稲川 ひとみ
1
,
稲川 孝司
2
1愛知県立看護大学
2大阪府立西成高等学校
pp.136-138
発行日 2003年2月25日
Published Date 2003/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903929
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近年,医療の高度化や専門化に対応するために質の高い看護職員が求められ,看護系の大学や大学院が多く設置されてきている.10年前(1992年)に14校1)だった看護系大学が2002年には97校になり(図1),同時に1学年の入学定員もこの10年間におよそ9倍に増加して,看護系の教育は看護専門学校や短期大学から4年制の大学に移行しつつある.
また,既卒者に対しての大学への編入資格は,従来,短期大学卒業生のみであったが,大学が看護者の資質向上を目的とした生涯学習機関としての役割を果たすことを目的として編入者を受け入れるよう大学基準協会が報告書2)で勧告しており,1998年の学校教育法の一部改正で,専修学校専門課程(以下,専門学校)の修了生も大学への編入資格が得られるようになった.さらに,短大や専門学校を卒業した者で,大学を卒業した者と同等以上の学力があると認められた22歳以上の者は直接大学院を受験することもできるようになった.
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