調査・研究
看護系大学編入学課程の現状に関する調査
平河 勝美
1
1兵庫県立看護大学
pp.225-232
発行日 1994年3月25日
Published Date 1994/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900809
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はじめに
わが国の大学教育において,短期大学や高等専門学校の卒業生には,大学の途中年次に入学する道が開かれている.この制度は編入学制度と呼ばれ,高等専門学校の卒業生を対象とするものが1961(昭和36)年に,短期大学の卒業生を対象とするものが1964(昭和39)年に,各々学校教育法に定められた.実際には1958(昭和33)年に大阪教育大学教育学部において編入学の定員枠を設けた1,2)のを初めに順次拡大し,1992(平成4)年度には国立大学だけでも28大学40学部で実施されており,総定員は1,403名にのぼっている3).
一般に編入学制度は短期大学や高等専門学校の学生たちの学習意欲を刺激し,彼らがより高度な教育を受けることのできる機会を提供すると共に,短期大学や高等専門学校の活性化を促進するという意義がある.一方受け入れる大学側にとっても,社会人の再教育を初め,様々な背景を持つ学生が入学することにより,大学が活性化することにもつながっている4).
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