特集 看護教育をとりまく1年の動き
専修学校卒業の大学編入生を受け入れて―西南女学院大学
柴田 恭亮
1
,
窪田 惠子
1
,
小田 日出子
1
1西南女学院大学保健福祉学部看護学科
pp.1050-1052
発行日 1999年12月25日
Published Date 1999/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902175
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はじめに
18歳人口の激減期を迎え,地方の大学では学生の確保が年を追うごとに深刻さを増している.比較的余裕があるといわれる看護系大学でも,国公立指向が強い九州という土地柄に加えて,割高な校納金という二重のハンディを背負っている本学の前途は,楽観できる状況ではない.しかし,こうした意味での不安はあるにしても,1994(平成6)年開学以来,毎年着実に受験生が増加し,質的にも一定のレベルが維持されている.問題は,平成8年度の受入れ開始以来,定員枠10名の受験生すら集まらなかった編入制度の維持である.おそらく,程度の違いはあっても,編入定員の確保は,私学が抱える共通の悩みではないだろうか.
昨年,教育制度の一部が改正され,専修学校専門課程の卒業者が,大学の3年次に編入学することが可能になった.本学では準備不足ではあったが,他に先駆けてこの制度を導入,過去最大の受験生を集め,結果的には開学以来初めて編入生の定員を確保することができた.
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