特集 現代の家族―神話を超えて
「失われた10年」は家族に何をもたらしたか?
中久喜 町子
1
1山梨県立看護大学
pp.680-685
発行日 2002年9月25日
Published Date 2002/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903904
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10年前の1992年,筆者は本誌に「家族の変容と課題」と題する論文を書いた.テーマは「人々は家族に何を期待し,その結果家族は何を課題としているか,社会はそれとどう関わっているか」を明らかにすることにあった.
今回,「家族の変容と課題の10年後」というテーマをいただき,この10年間の間に家族に何が起こったのか,家族はどう変化したのかさまざまな角度から明らかにしていきたいと思っている.「失われた10年」は家族に何をもたらしたのか.家族もまた問題の先送りをしてきただけなのだろうか.
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