特集 操作される生と死を前にして
なにを悩んでいるのか
立岩 真也
1
1信州大学医療技術短期大学部
pp.867-872
発行日 2001年11月25日
Published Date 2001/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903878
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はじめに
もちろん様々な領域があり主題がある.様々に新しいことが起こり気ぜわしい.だがこの文章はごく基本的なことを確認することにあてよう.生命倫理と呼ばれるものは要するになにをしているのか,するべきなのか.そのかなり大きな部分と私が考えるところを説明し,そしてなにを私が書いてきたかというより,どこに書いたかを記す注).
どうしたらよいかわからないことがあるから,「倫理学」というものが何を言っているか気になる.医療者であれば,臨床の場面で自らがどのように対したらよいかわからず,そこでその基準になるものがいると思う.だから考えることになる.あるいはなにか考えているらしい人が言っていることを知ろうとする.
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