連載 「准看報告書」以後の看護教育制度をめぐって・15
保健・看護統合カリキュラム導入の4校がスタート
ポラリス保健看護学院保健看護学科
渡辺 ムツ子
1
1ポラリス保健看護学院
pp.539
発行日 1998年7月25日
Published Date 1998/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903803
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本学院は1977(昭和52)年3年課程の看護科を設置し学生定員30名で発足した.1989(平成元)年には定員40名とし,平成9年度までの卒業生は593名になる.
「荒海孤舟北極星」を建学の精神とし,看護婦(士)に必要な基礎的な専門知識・技術に併せて,豊かな人間性の涵養に努めてきた.しかし,教育の振り返りのなかで,修業年限3年では学生自身が社会性を身につけ自己を啓発する態度や,広く人間を理解し看護に対する考えを広げるにはある種の限界を感じ,この度の指定規則の改正を機に,修業年限4年の保健婦看護婦統合カリキュラムを導入するべく準備をすすめてきた.この4月に保健婦看護婦統合教育としての第1回生を迎え,人々の健康状態,疾病および障害等をその人の生活や生き方との関連の中で考え,適切な看護が提供できる看護職を育てたいと一歩を踏み出したところである.
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