連載 「准看報告書」以後の看護教育制度をめぐって・15
保健・看護統合カリキュラム導入の4校がスタート
二葉看護学院 保健看護学科
山田 里津
1
1二葉看護学院保健看護学科
pp.538
発行日 1998年7月25日
Published Date 1998/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903802
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教育のめざすもの
保健・助産・看護は一元化してこそ真の看護となり得る.現在の3種類の免許で看護を分立することは,看護の概念からいってもおかしなことであると3年課程の教育に携わる中で,私は常々感じていた.この4月より本学院で開設した統合カリキュラム(保健婦・看護婦)の目的は,全人的医療を全うすることのできる看護職を養成することに尽きる.
人間の一生を守り,育む看護職にとって,この統合カリキュラムは最高の教育であると考えている.自分自身を高め,患者から学び,自己を育てていくことが,学生の豊かな人間性と感性を育てることとなる.まさに相互作用である.
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