特集 学生の心をとらえる授業の工夫
「老年期を生きる」を理解する授業の展開―シミュレーションゲームを用いて
佐藤 弘美
1
,
湯浅 美千代
1
,
田川 由香
1
,
正木 治恵
1
,
野口 美和子
1
1千葉大学看護学部
pp.280-284
発行日 1996年4月25日
Published Date 1996/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903744
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はじめに
いずれ自らも迎える老年期を理解し,老人を援助することに対する考えを自分自身で見出すための学習方法として,シミュレーションゲーム“INTOAGING”を我々は考案した.この体験学習は,Hoffmanら1)により開発された内容に,我々独自に考案した模擬体験を加味し,現代日本の状況(特に医療,福祉において遭遇しやすい状況)に合った老いの姿をイメージしやすいよう作成したものである.
この演習の目的は,高齢者の問題や加齢について実感すること,高齢者への対応の心構えについての学習を動機づけることである.
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