特集 授業にゲームを
シミュレーションをゲームとして考える─子育てバーチャル体験教育システムを例として
太田 浩子
1
1東京工科大学医療保健学部看護学科
pp.346-351
発行日 2018年5月25日
Published Date 2018/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200974
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筆者が開発した教育システムを紹介すると必ず「『たまごっち』のようなイメージですね」と返ってくる。たまごっちは,たまごから孵ったペットを,毎日,時間ごとに食事や排泄など何かしらお世話をして成長させる“ゲーム”である。ペットの成長具合は,お世話によって,大きく変わり,育てた結果を楽しみに画面のペットの世話をした経験がある人は多いのではないだろうか。
今回紹介する子育てバーチャル体験教育システムは,体験的に子どもの日常生活の世話をしながら,子どもの発達を学ぶことができるゲーム感覚の教育システムである。ゲームを取り入れようと最初から考えていたわけではなく,e-learning学習支援としてシステム開発に取り組んだが,結果ゲームの要素を多く含んだシステムが完成するに至った。開発した経緯を振り返りながら,あらためて,ゲームとしてシミュレーションを看護教育に投入する意義について考えてみたい。
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