特別寄稿
バングラデシュのナース/ミドワイフ教育の協働活動の体験から
小原沢 栄子
1
1聖バルナバ助産婦学院
pp.1103-1108
発行日 1993年12月25日
Published Date 1993/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903682
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黄金の国バングラデシュ
もともとバングラデシュという国は,英国の植民地支配以前は,ガンジスの河口の肥沃なデルタ地域にあることから豊かで,米の収穫期ともなると国土全体が見事に黄金色になるので,黄金の国“ショナル・バングラ”と讃えられ,今でも国歌に歌われている.
この世界の中のマイノリティ(小さい国,貧しい国と言う差別意識の),バングラデシュは,長い間の英国の支配下で幾度かの独立紛争を経て,最終的にベンガリ語を国語として1971年に独立はしたものの,国造りも若く,経済機構も軟弱で,国の指導者が交替する度に政策が変わり,人々はそれに振り回されている.
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