特集 看護教育の大学・大学院化
シンポジウム「4年制大学における看護学教育」―国立大学医療技術短期大学部看護学科連絡協議会第16回総会より
看護教育の4年制大学化の必要性と阻害因子について
鈴木 美惠子
1
1弘前大学医療技術短期大学部
pp.135-137
発行日 1991年3月25日
Published Date 1991/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903576
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“看護教育は4年制大学で行なう必要がある”とその必要性を叫び続け,努力がなされてきております.しかし,日本で初めて看護教育が4年制大学で行なわれてから38年を経た現在,その数はわずか11校で,国立は6校です.看護教育の中で4年制大学が占める割合は,わずか1.27%です.
日本における看護教育の主流は,専修学校ないしは各種学校です.ご存知のとおり,保健医療に対する社会的ニーズがますます高まる状況にあります.そういうなかで,看護教育はいまのままでよいのでしょうか.“これでも経済大国日本といわれるのはなぜ?”と,大変素朴な疑問がわいてきます.この際,アジアの国々の様子を調べてみようと思い,それなりに手をつくしました.
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