あんてな
理学療法教育四年制大学化の動向
黒川 幸雄
1
1国立療養所東京病院附属リハビリテーション学院
pp.414
発行日 1993年6月15日
Published Date 1993/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551103770
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1.初めに
1963年我が国最初の理学療法士養成専修学校(国立療養所東京病院附属リハビリテーション学院)が開設,1979年最初の理学療法士養成短期大学(金沢大学医療技術短期大学部)が開設,そして1992年最初の理学療法士教育四年制大学(広島大学医学部保健学科)が開設された.この間の時間的推移は,16年,13年となり,創設から29年して大学化が実現した訳である.創世期にすでに出現していた四年制大学化を標榜した運動は,ここに至り陽の目をみたことになり,長い道程であったがたいへん喜ばしい現象である.しかしながら今後この大学化の動きが,短期大学(部)化および専修学校化の潮流とどのようにリンクしてゆくのか,また乖離してゆくのか,たいへん関心のある重要な問題である.以下に幾つかの問題についてふれてみる.
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