特集 看護の大学教育化
専門職化を目指して—看護教育はなぜ4年制大学であるべきか
山崎 智子
1
1高知女子大学
pp.583-592
発行日 1988年10月25日
Published Date 1988/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908554
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はじめに
看護教育にかかわる多くの方々は,現時点で看護教育には大学教育が必要だ,との考えを持つ方が多いのではないかと思う.また,看護が専門職としての位置づけをもち,それに見合う看護制度の確立をも願っているのではなかろうか.
事実,我々の職能団体である日本看護協会は,1984年の総会において,看護教育は4年制大学で行なうべきだとの案を採択した.このような意見の一致に到達するためには,随分と長い年月,時間と労力を費やし,やっとの思いで漕ぎつけた結論であるということについては,協会ニュースや雑誌『看護』などによって,すでにご承知のことと思う.この総会における選択は,看護が専門職としての第1歩を踏み出したい,という意思の表明であったのではないかと受けとめるものである.
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