特集 4年制大学における理学療法教育
4年制大学における理学療法教育の課題と展望
河村 光俊
1
,
藤村 昌彦
1
,
奈良 勲
1
,
高木 昭輝
1
Kawamura Mitsutoshi
1
1広島大学医学部保健学科
pp.83-88
発行日 1997年2月15日
Published Date 1997/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104709
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1.はじめに
日本で最初の4年制大学教育が始まり,1期生の卒業を終え,大学院前期課程(修士)の設置と大学院後期課程(博士)設置計画,また,平成9年度から高校での新教育課程修了学生の入学,大学教育の大綱化など,めまぐるしい状況のなかに学生も教官も置かれている.この状況は学問研究に関わる高度専門教育が大学院に移行しつつある今日的状況でもある.そのため学部教育の再検討が求められ,教養的教育と専門的教育の有機的統合がなされた学部教育のカリキュラムを作成することが急がれている.このように大学のあるべき姿が大きく変化をしている時代でもある.
ここでは4年間の学年進行を終えてみて,理学療法士の4年制大学教育を体験した立場から課題と展望について私見を交えて述べる.
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