あんてな
4年制大学への展望
立野 勝彦
1
1金沢大学医療技術短期大学部
pp.554
発行日 1986年8月15日
Published Date 1986/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103619
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文部省での医療短大(3年制)の中に理学療法学科・作業療法学科が出来てから7年を経過し,現在で10校に及んできた.更に各種学校も増加し,以前より質の問題が問われてきたが,それがより現実となってきた.
アメリカでは,1990年には6年制(資格を得るための期間)になると聞いている.本邦でのPT・OTの4年制を考える時,まず社会的な地位,それに伴う経済的条件が必然的にアップすることが考えられる.リハビリテーションの一部を荷なうPT・OTの地位が高くなれば,学問的なものはさておき,優秀な人材がより多く集まることも考えられる.ただそれだけで4年制にするというのは,社会に対して強い説得力にはならない.リハビリテーションと最近は騒がれてはいるが,決して大学(医学部)の中でさえ理解されているわけではないことを残念ながらいわざるをえない.
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