連載 解剖からみるフィジカルアセスメント 訪問看護必携ノート・16
糖尿病
三井 明美
1
,
小野 美穂
1
,
森山 信男
2
,
安酸 史子
2
1岡山大学大学院保健学研究科修士課程
2福岡県立大学看護学部
発行日 2003年10月25日
Published Date 2003/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903493
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糖尿病にもいろいろな種類があるのですか?
●1型糖尿病:膵臓のランゲルハンス島のインスリン分泌細胞(β細胞)が主に自己免疫機序で破壊されて生じる糖尿病です.20歳未満での発症が多く,ウイルス感染後に発症することもあります.多くは高血糖とケトアシドーシスを契機に,突然発生します.発症初期の70%の例にICA(抗膵島抗体),抗GAD抗体(抗膵島抗体の一種),IAA(抗インスリン抗体)などが陽性です.症例の1/3に甲状腺機能低下症を合併します.生命維持にはインスリン治療が不可欠です.
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