焦点
教育目標分類(Bloom)による第91回看護師国家試験問題の分析②―疾病の成り立ちと回復の促進に焦点を当てて
大西 文子
1
,
足立 はるゑ
1
,
天野 瑞枝
1
,
久納 智子
1
,
巽 あさみ
1
,
盛田 麻己子
1
1藤田保健衛生大学衛生学部衛生看護学科
pp.1056-1059
発行日 2002年12月25日
Published Date 2002/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903326
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はじめに
平成10年の保健婦・助産婦・看護婦国家試験出題基準(以下,出題基準)では,「疾病の成り立ちと回復の促進」は周知の通り従来の病理学・薬理学・免疫学・生化学を含み,疾病を持つ人々への個別な看護を展開するために必要な専門基礎知識で構成されている1).このような「疾病の成り立ちと回復の促進」に関連した専門基礎科目は,看護教育において長い間,看護の視点から必要な内容を看護師自身で講義できないかという課題があったが,平成8年の保健婦・助産婦・看護婦指定規則の一部改正(以下,指定規則)に遡り,出題基準においてさらに強化されたのである.
この背景によって,専門基礎科目を看護師である教員が担当する教育機関が増えている.当大学でも平成6年の改正カリキュラムで病態生化学等で看護職による講義が進められてきたが諸般の事情により必ずしも進展したわけではなかった.
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