焦点
[海外の看護教育]イギリスにおける看護教育改革の現状
村岡 芳枝
1
,
成田 志乃
1
,
藤原 喜代美
1
,
マーナ豊澤 英子
2
1大分医科大学大学院医学系研究科看護学専攻修士課程
2前:大分医科大学医学部看護学科
pp.1060-1064
発行日 2002年12月25日
Published Date 2002/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903327
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
近年わが国ではコミュニティケアの必要性が重視されるようになってきた.これら社会のニーズに対応するためには,看護学教育の体系化と専門職の育成を行うことが不可欠である.我々はこういった視点より,看護教育改革プロジェクト2000を実行しているイギリスに注目した.イギリスにおける教育改革を通して実際に看護の専門職化への取り組みがどのように行われ,また実施後にどのような課題が生じたのかを知ることは,日本におけるより質の高い看護職育成を導くために有用であると考える.
プロジェクト2000がスタートしてから10年余りが経過した1999年,イギリス看護助産訪問保健中央評議会(United Kingdom Central Council for Nursing. Midwifery and Health Visiting:UKCC)による“Fitness for practice”1)を中心として看護の教育改革についての評価が明らかにされ始めた.プロジェクト2000の実態とその評価について検討したので報告する.
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.