Scramble Zone
慢性期のリハビリテーションの現場から
野澤 雅美
1,2
1東京天使病院
2介護老人保健施設エンジェルコート
pp.65-69
発行日 2002年1月25日
Published Date 2002/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903133
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私は理学療法上(以下,PT)をめざして,様々な分野の理学療法を学んだが,慢性期のリハビリテーションは「変化がないからやりがいがなさそう」と感じていた.ただ漠然と,毎日同じように体を動かすことが慢性期のリハビリであると思っていた.
しかし,福祉領域のリハビリに興味をもつA教員とめぐり合い,本当の慢性期リハビリテーションのあり方や,医療の現場でリハビリが必ずしも十分に機能していないことを知った.卒業後は慢性期のリハビリに携わりたいと願って,療養型病床群を中心とした二百数十床の病院に就職した.現在,他施設へ異動したが,はじめて仕事をした病院で感じたことを中心に,慢性期の福祉的リハビリテーションのあり方について提案したい.
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