連載 脳卒中慢性期のリハビリテーションメソッド 起き上がり編・第1回【新連載】
脳卒中慢性期の現状とリハビリテーション
福田 俊樹
1
1株式会社ワイズ 脳梗塞リハビリセンター新宿
pp.523-528
発行日 2018年7月15日
Published Date 2018/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200906
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脳卒中慢性期の現状—脳卒中慢性期を取り巻く環境
現在,日本の脳卒中患者数は117万9千人である1)。高齢者が脳卒中を発症しやすく,東京都の脳卒中患者全体で65歳以上の割合は76.9%と報告されている2)。高齢者の人口に関しては,2015年の時点で人口の26.7%が65歳以上であり,今後も徐々に高齢化が進み,2060年には2.5人に1人が65歳以上となる見込みとなっている3)。これらの状況から,今後ますます脳卒中の患者数が増えることは想像に難くない。
脳卒中を発症した場合,急性期病院,回復期病院を経て自宅・もしくは介護保険施設などに退院となるが,医療保険制度の改定によって急性期,回復期ともに在院日数の短縮化が起こっている。
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