看護教育研究
主体的に基礎看護技術を習得するための教授方法の工夫―血圧測定の習得過程を分析して
鈴木 のり子
1
,
宇佐美 美弥子
1
,
根本 茂代子
1
,
高木 文子
1
,
草野 ちづ
1
1磐城共立高等看護学院
pp.1031-1035
発行日 2001年11月30日
Published Date 2001/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902644
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はじめに
基礎看護技術は,看護を実践するために不可欠なものであり,基礎看護教育において確実に技術を身につける必要があることはいうまでもない.本校の学生の技術習得における問題点は,①学習不足で校内実習に臨んでも,教員のデモンストレーション(以下デモ)を見て実施できるため,受け身であること,②技術全体のイメージ化や行為の意味・目的の理解が不十分なままに練習を行うため,時間をかけても習得できない傾向がある,の2点であった.
基礎看護技術の教授方法や習得過程の効率化に関する文献には,学生の主体的学習を導く「モジュール学習」1),技術の理論的根拠を実技練習と並行して学ばせる「実験実習」の導入2)などがあるが,その数は少ない.
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