特集 看護技術教育のこれから
第1部 楽しく看護ができる技術の考え方
食事の援助
森 千鶴
1
,
佐藤 みつ子
1
,
大下 静香
2
,
鈴木 はるみ
3
1山梨医科大学
2福島県立医科大学
3山梨医科大学大学院
pp.936-938
発行日 2001年11月30日
Published Date 2001/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902627
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食事の意義
人間にとっての食事は,生命維持や成長発達に必要な栄養を摂取するというだけでなく,楽しみのひとつでもある.また食事によって,人間の基本的欲求が満たされ,満足感が得られると,生きる活力源や闘病意欲を増すことにもつながる.しかしながら,疾病や障害,治療や検査などのために食事を楽しむことができなかったり,食事の摂取行動がとれないことがある.食事摂取行動が困難になる障害には,視覚障害,意識障害,四肢の麻痺などがある.また精神的な問題をもつ対象者の場合も食事摂取行動が困難になる.そのため,看護者は,人間にとっての食事の意義を理解し,食事摂取行動が困難な対象者に必要な栄養を供給し,おいしく,楽しく,食べられるように環境をつくり,安全な食事の援助方法を習得しておくことが重要である.
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