特集 学生とともに学ぶ医療事故防止
【慶應義塾看護短期大学「看護の日」特別企画】
「ヒューマンエラー:人は誰でも間違える―安心して医療を受けるために,提供するために」
患者から見た医療事故(ミス)についての考察
新山 義弘
1
1クローン病友の会“ひこばえ会”
pp.783-784
発行日 2001年10月25日
Published Date 2001/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902595
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私は患者としての立場から「医療事故」について講演させていただいたが,学生の皆さんが凄く良く勉強されていることと,看護を学ぶ事に対する真摯な姿勢に感動した.
今まで医療現場では「医療事故」についての考察が医療関係者(病院)の中だけで議論され,一方の当事者である患者の立場や意見,要望について語られることが皆無であったと思う.いくら病院内の組織体制や医療関係者の自己意識・認識を変える人事や組織改革,研修を行っても,教科書的な議論で全てを改善することは容易ではない.何故ならそこには「心と共生」というキーワードが欠落していると思われるからである.
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