海外文献にみる看護教育研究
肝移植の経験:現象学的アプローチ
高比艮 祥子
1
1県立長崎シーボルト大学看護栄養学部看護学科
pp.452-453
発行日 2001年6月25日
Published Date 2001/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902517
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はじめに
今日,肝移植は肝臓疾患の終末段階の治療として一般的であり生存率は高い.肝移植に関するほとんどの文献は,手術的/医学的挑戦や免疫抑制治療に関する事柄を報告しており,肝移植を受けた人の主観的経験についての質的研究は少ない.健康を促進するために,看護職者は肝移植後の人生の経験に内在する意味を見出し表現する必要がある.そのような理解が,適切な看護介入の基礎となりうる.本研究の目的は,移植1年後における肝移植を受けた患者の主観的経験の意味を明らかにすることである.
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