実践報告
看護短大生の介護保険制度に対する認識
松鵜 甲枝
1
,
鷲尾 昌一
2
,
荒井 由美子
3
,
三浦 宏子
4
,
廣畑 一代
5
,
井手 三郎
1,2
1聖マリア学院短期大学
2九大大学院(予防医学)
3国立長寿医療研究センター(看護介護心理)
4東京大学大学院(国際保健)
5久留米信愛女学院短期大学
pp.1066-1069
発行日 2000年12月25日
Published Date 2000/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902417
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はじめに
2000年4月より介護保険制度が実施されたが,その背景には,①要介護老人の増加,②介護期間の長期化・介護の重度化,③核家族化・女性の社会進出に伴う家族の介護機能の低下などの社会的背景が指摘されている1).実際に家族介護のために退職する労働者も,年間約8万人にものぼり,その約9割が女性である(総務庁統計局「社会生活基礎調査報告」).そして,実際に介護をしている介護者の8割は女性であり(厚生省大臣官房統計情報部「平成7年国民生活基礎調査」),増えていく要介護老人を実際に介護するあるいは支援していくのは今の若者である.そこで,看護学生の介護保険制度に対する認識について把握するために,家政系の女子短大生をコントロールとして介護保険制度についての認識を把握し,今後の教育の指標とすることを目的とした.
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